「プロ野球選手に教わった“全力”の意味」
- JIROKEN
- 1月22日
- 読了時間: 3分

こんにちは、秩父・木の家専門店、夫婦で営むJIROKEN工務店の土屋賢次郎です。
先日、いつものバッティングセンターへ出かけました。
10歳の彼にとって、野球は人生そのもの。
「甲子園でプレイする!」という夢に向かって、日々バットを振り続けています。
その日、バッティングセンターで私たちは思いがけない人物と遭遇しました。
なんと、秩父市出身でプロ野球選手として活躍するフクシマケイン選手が練習していたのです!
ケイン選手のスイングは圧巻でした。
鋭い音を立ててボールがネットに吸い込まれるたび、息子はその姿に目を奪われ、息をするのも忘れるほど。
見惚れる息子に気づいたのか、ケイン選手が優しく声をかけてくれました。
「いいバッティングだね。力が抜けていて、やわらかいよ。」
突然の言葉に、息子は固まりました。
目の前にプロ野球選手がいて、自分を褒めてくれている――こんな経験は初めてです。
彼の顔は真剣そのもので、緊張しすぎて言葉が出ません。
やっとの思いで絞り出したのは、震える声での一言でした。
「ど、どうしたらプロ野球選手になれますか?」
ケイン選手は少し考え込み、静かに、でも力強い言葉を息子に投げかけました。
「全て全力でプレイすればいいんだよ。バッティングも守備も走塁も、一つ一つ全力で真剣に取り組んでごらん。そうしたらなれるよ。」
その言葉は、息子の心に深く刻まれたようでした。
そしてさらに驚くことに、ケイン選手は手元にあったバッティンググローブを息子に差し出しながら、こう言ったのです。
「これ、試合で使ってたからきれいじゃないけど、君にあげるよ。」
息子の目がみるみる輝き、笑顔がはじけました。
「ありがとうございます!」
家に帰った息子の態度は明らかに変わっていました。
翌朝から、彼はいつもより早起きし、黙々とバッティング練習に励みました。
夕方にはグローブを磨き、ピッチングと守備練習を繰り返します。
その姿勢はどこか神聖なものを感じるほど。
「全力で真剣に取り組む」。
プロ野球選手の言葉は、ただのアドバイスではありません。
息子にとって、それは「夢を叶えるための鍵」となったのです。
ケイン選手の言葉とプレゼントは、彼に大きな希望を与えました。
この日の出来事が息子の人生にどれほどの影響を与えたか、きっとこれからの彼のプレイや姿勢に現れていくことでしょう。
私も息子の姿を見て、改めて思います。
一つ一つ全力で、真剣に取り組むこと。
それが、夢を形にする第一歩なのだと。
息子の背中を押してくれたケイン選手には、感謝の気持ちでいっぱいです。
未来の甲子園、そしてその先に向けて、息子の挑戦はこれからも続きます。
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