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いきていく術





秩父木の家専門店、夫婦で営むJIROKEN工務店の土屋賢次郎です。







先日、お客様の地鎮祭を執り行いました。






前日は30℃を超える猛暑。





の中で準備です。







「今回は暑すぎるから父ちゃん一人でやるよ。」







そう言って、一人で準備を始めました。







まずは近所の竹やぶへ。







「これは大きすぎるな。」



「これは短すぎるな。」







独り言をつぶやきながら、地鎮祭に使う竹を選んで切り出します。







現地に着き、杭を打ち始めたその時、一台の車が止まりました。



妻の車です。







「手伝うよ。」







助手席から降りてきたのは、11歳の息子でした。







久しぶりだな、一緒に竹の準備をするのは。







5歳くらいから、毎回のように手伝わせてきました。







あの頃は、杭を一本打つのも一苦労。







竹を持つことも、ロープを結ぶことも、父ちゃんに言われたことを一つずつやるだけでした。







でも今は違います。







何も言わなくても、次にやることが分かっている。







竹を運び、杭を打ち、縄を張り、必要な道具を準備する。







「父ちゃん、次はこれだよね。」







そんな言葉すら必要ありません。







私は昔から息子によく言ってきました。







「次にやることを理解して、今やることをやる。」







これは家づくりでも、野球でも、勉強でも、遊びでも同じ。







今だけを見ていると、次の一手が遅れる。







だから、いつも一つ先、二つ先を考えながら動く。







この力は、きっとこれから生きていく中で大きな宝になる。







そんなことを考えているうちに、地鎮祭の準備は無事に完了しました。







息子が竹を見つめながら、ぽつりと一言。







「いい家が建ちますように。」







その言葉を聞いて、なんだか胸が熱くなりました。







竹の切り方や杭の打ち方は、その気になれば誰でも覚えられます。






でも、本当に身につけてほしかったのは、その技術ではありません。







目の前のことだけではなく、その先を考えて動くこと。



自分で気づき、自分で考え、自分で行動すること。



そして、自分のためだけではなく、人の幸せを願えること。








そんな力こそ、これからの時代を生きていく術なのだと思います。







5歳の頃は、


「次は何をすればいい?」


と聞いていた息子が、今では何も言わなくても自然と体が動く。







その姿を見ていたら、いつの間にか少しずつ育っていたんだな、

と感じました。







もう父ちゃんが教えられることは、あまりないのかもしれない。







少し寂しくて、でも、とてもうれしい一日でした。







 
 
 

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