こまった時に...
- JIROKEN
- 1月16日
- 読了時間: 3分

こんにちは、秩父・木の家専門店JIROKEN工務店の土屋賢次郎です。
先日、お客様から屋根修理のご依頼がありました。
そのお宅は築40年、屋根の一部が錆び、雨漏りの兆候が心配とのことでした。
新築を依頼された工務店に連絡を入れたものの、なかなか来てもらえず、ようやく来たと思えば、ただ見て帰るだけでその後の連絡はなし。
お客様は毎晩の雨音を耳にするたび、不安で眠れない日々を過ごしていました。
「雨漏りが心配で仕方ないんです。でも、誰に頼めばいいのかわからなくて……」
と語るその表情には、深い疲れと不安が刻まれていました。
また別のお客様のお話も心に残っています。
数年前にあるハウスメーカーで新築されたお宅ですが、建具が閉まらない状態が続いているとのこと。
「何度も連絡したんですが、全然来てもらえなくて……もう諦めてそのまま生活しています」とおっしゃった時の、肩を落とした姿が忘れられません。
こうしたお声を聞くたびに、胸が締めつけられる思いがします。
家を建てること、それは工務店の仕事の一部に過ぎません。
本当に大切なのは、その家が家族とともに歳月を重ね、安心して暮らし続けられる場所であること。
そのためには、「建てて終わり」ではなく、建てた後もずっと寄り添い続けることが必要です。
雨漏りの心配、建具の不具合、壁紙の剥がれ、床の傷、お湯が出ない、窓ガラスが割れた──住まいには、暮らしていく中で必ず何かしらの問題が出てきます。
そんな時、「困った!」と真っ先に思い出してもらえる存在でありたい。
そして、連絡を受けたらすぐに駆けつける。
これこそが、地元に根ざす工務店の使命だと思っています。
工務店の仕事とは、ただ家を建てるだけではなく、地域を守ること。
困っている方に寄り添い、安心を届けること。
それが私たちJIROKEN工務店の在り方であり、私たちが目指す未来です。
年間何棟建てたかを競うことよりも、一棟一棟を丁寧に建て、そこに住まう家族とのお付き合いをずっと続けていきたい。
それは、私たちが家づくりを「人生の一部」と考えているからです。
家が壊れるのを防ぐだけでなく、住む人の不安や心配も取り除いていきたい。
そして、「この地域に住んでいてよかった」と思っていただけるような環境を、一緒に作り上げていきたい。
雨音に怯える夜が、安心して眠れる夜に変わる瞬間。開かない建具が、また家族を包み込む空間に戻る瞬間。
そのひとつひとつが、私たち工務店の誇りであり、喜びです。
これからも、私たちJIROKEN工務店は、地域に寄り添い続けます。
「住むことが楽しくなる家」
「住むほどに愛着が増す家」
その実現のために、今日もお客様のもとへと走り続けます。
秩父の空の下、皆さまの安心と笑顔のために──。
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