秩父の工務店
秩父・木の家専門店 夫婦で営むJIROKEN工務店土屋賢次郎です。
今朝 家の前をホウキで掃いていると
70歳代くらいの男性が声をかけてくださいました。
男性:「いつもありがとう。あの回覧...手紙...え~とJIROKEN通信。いつも楽しみにしてるよ。」
私:「あっ ありがとうございます。いつもお騒がせしてすみません。」
男性:「11月号。あれ 涙がでたよ。本当に感動した。これからもよろしく。」
JIROKEN通信とは 毎月近所にポスティングしている元気をとどけるお手紙です。
日々の なんでもない日常を文章にしてお届けしております。
11月号はとても人気があり ポスティングをしていると度々声をかけていただきます。
JIROKEN通信11月号です。
🌳 人生の恩師
ちちぶ・木の家専門店 夫婦で営むJIROKEN工務店土屋賢次郎です。近所の方々と地域を守るキズナをつくりたく この通信を毎月お届けしています。
先日、影森にて外壁の塗り替え工事の依頼をいただきました。お客様は 私の秩父二中時代の恩師S先生です。S先生には「人としてあるべき姿」を教えていただきました。
33年前 中学3年生の秋。私は友人3人と放課後、友人の兄のバイクに乗って遊んでいました。それをS先生に見られ学校に呼び出されました。狭い応接室で先生5人位に囲まれ、“誰のバイクだ?” “どこを乗りまわした?”などの質問を数時間されました。私は嘘をつき”乗っていない“と言い続けました。そんなやりとりが夜10時ころまで続きました。するとS先生が鬼のような形相で”本当に乗ってないんだな。だったら保健室に来い”と言いました。
場所を移してS先生と私の2人になりました。私はてっきり殴られるか もしくは“今回は見逃してやる”と言われると思っていましたがS先生は全く違う行動をとりました。なんとS先生は私の前に 膝をつき「わるかった。俺の見間違いだった。許してくれ。」と頭を床につけました。本当は私がバイクに乗っている事を知っているのに…。そのとき私は自分が嘘をついている事を言い出せませんでした。
それから、23年後 S先生が秩父一中で教員を続けているという噂をきき、当時の事を謝りに行きました。だいぶ髪の毛が白くなったS先生に廊下で対面。私は当時の事をやっと謝ることができました。するとS先生は言いました。
「そんな事があったか?覚えてないなあ。他にもいろいろ悪さばっかりしてたからなあ。そんな事よりお前、20年以上もそんな事考えてたのか。逆に可哀そうな思いをさせたなあ。」
私はその場で他の先生や生徒の目もはばからず号泣してしまいました。
やっと謝れた安堵感。先生の温かさ。いろいろな複雑な気持ちから…
そろそろ3月号も書かなくては...
Comments