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執筆者の写真JIROKEN

家族との別れ









ちちぶ・木の家専門店 夫婦で営むJIROKEN工務店土屋賢次郎です。








 7月13日に 我が家にアメリカからアルバート(17歳)がやってきました。








私は、一つだけ自分の中にルールを設けました。








お客さんではなく家族として彼を受け入れるという事。









 7月16日に息子KSK(8歳)のBMX(自転車)のレースがあり、アルバートにもスタッフとして手伝ってもらう事にしました。










彼の役割はゴールで順位を確認し記録する事。









35℃以上の炎天下での責任ある仕事です。










午前中は楽しそうにやっていましたが、お弁当を食べた後 彼が言いました。









「暑いからもうやりたくない。」










彼がお客さんで、単に体験としての仕事だったら









「ありがとう。充分やってもらったから日陰で座っていて」と言ったかもしれません。










しかし、彼は家族










レースで走るのが弟のKSK。










アルバートの将来のためにも私は鬼になり伝えました。









「途中で投げ出すな。体調不良でなければ頑張って最後までやり遂げろ。」 











結局 彼は最後まで頑張りました。












そして レース終了後、他のスタッフの方々と言葉もわからないのに談笑していました。











そして最高の笑顔で言いました。差し入れのおはぎを食べながら…












「なんだか、みんなと仲間・友達になれた気がする。」










 私は心の中で叫びました。









「大成功!」








そして、7月23日お別れの日。









帰りのバスに乗り込む直前、今までずっと笑顔だった彼がいきなり大号泣。










アルバート:「ジロケン。ありがとう。本当にありがとう。」









私も大号泣。








私:「アルバート。お前は俺の息子だ。いつでも帰ってこい!」










そして、お別れ…









その日の夕食。









息子KSKが急に泣き出しました。










私:「どうした!KSK お腹でも痛いか?」





KSK:「ううん。ちがう。アルバートがいなくてさみしい…」









そして、私と妻もまた号泣。








アルバートは私たちの家族になりました。








だから別れがつらすぎる…

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