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執筆者の写真JIROKEN

自分事で考える





秩父・木の家専門店 家族でガンバルJIROKEN工務店 土屋賢次郎です。



先日、ポスティングしながら近所を歩いていると古民家が解体されていました。



道路から少しだけのぞかせてもらうと、大きな梁や柱が伝統工法でしっかり組まれていました。



あまりにも、もったいなく感じ、数分立ち止まりたたずんでいると、




「何か御用ですか。」とゴミ出し中の家主さんに声をかけられました。




いろいろとお話を聞かせていただくと、




なんとこの建物は築140年。関東大震災が98年前だから、それ以前に建てられたとの事。




もちろん、東日本大震災の時にも現存していた。




二つの大震災を耐えてきた建物。あっけなく重機で壊されていました。





私は気になる事を質問してみました。





私:「どうして、壊してしまうのですか。今の時代このような建物を建てようとしてもなかなか難しいですよ。」



家主さん:「そうなんですよ。140年も前に建てられた建物を私達の代で壊すのは気が引けます。でも、雨漏りやネズミの害、しかも、冬は寒いし、誰も住む人がいなくて。倉庫としても使えないです。ネズミや害虫駆除にもとてもお金がかかるんですよ。また、まわりの人にも迷惑をかけたくないので。」





私:「なるほど。そうなんですね。私は古いものが好きで、何も知らずにもったいないと軽率に言ってしまいまいた。そんな苦労があるんですね。」





家主さん:「昔は養蚕で使ってました。養蚕が廃れ、使い道がなくなりネズミの巣に。もったいないですよね。ただ、隣の蔵は残して使おうと思います。」







秩父の空き家率17.4%



埼玉県で2番目に高い空き家率。






もちろん、空き家を活用できればそれが理想。



だが、現実にはいろいろな問題、課題が存在する。



何か良い方法はないか・・・。



他人事とは思わずに自分事で考え続けよう。



そして行動あるのみ。
















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