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  • 執筆者の写真JIROKEN

原点回帰




秩父・木の家専門店夫婦で営む工務店の土屋賢次郎です。


今朝、急に6歳の息子KSKが「パパの昔の写真が見たい!」といいだしました。


すると妻が15年前の写真を物入れの奥の方から探しだしてきました。





妻:「二人とも若いでしょう?」


息子:「・・・。」


私:「どうした?KSK」


息子:「なんでママが違う男の人と写ってるの?」


私:「ちがう人ではないよ。パパだよ。」


息子:「そんなことない!ゴリラみたいな違う人だ!」





15年も経つと変わるものですね。息子にもわからない位。




当時、カナダと日本で遠距離恋愛をしていて、今は妻になっている彼女が夏休みに1週間カナダに旅行に来た時に撮った写真。



坊主に髭に筋肉。



あのころは仕事はログビルダー、休日はロッククライミングという生活。


食べても食べてもおなか一杯にならずに困った記憶が。







おんぼろのトラックで、オーバーヒートしながらデンマンアイランドという島にキャンプに行った時の写真。



貧乏だったなあ。


銀行の残高がなくてデビットカードが使えず、フェリー代を彼女に払ってもらった。


めちゃくちゃカッコ悪かった。情けなくて泣きそうになったなあ。








貧乏だったなあ。


時には、肉が食べたくて観光旅行にきていた知らない日本人のおばさんに食べさせてもらった事も。おばさんありがとう。



同僚のポテトチップスの食べかすをフリカケにしてご飯を食べたり。

シゲさんありがとう。



いつかは自分のお金でKEGというステーキ屋に行き、リブステーキを腹いっぱい食べるのが夢だった。




あのころの生活が今の自分の基礎となっている。


今の仕事で大変なことも、あの頃に比べればたいしたことないと思える。


それはやはり家族の存在があるから。


当時は、たった一人でカナダに渡り、ずっと一人で究極の孤独を味わった。


言葉も通じない、文化も違う、腹は常に減っている。



今は家族と一緒に腹いっぱいご飯が食べられる。すごく幸せなこと。



15年前のJIROKEN がんばれ!もう少しで肉が食べられるようになるぞ。

























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