秩父・手づくり木の家専門店 夫婦で営むJIROKEN工務店土屋賢次郎です。
先日、新築工事を行う場所の埋蔵文化財の調査が行われました。
調査の人の話によると...
私:「この調査で土器などの歴史文化財が出てきたら工事できなくなるのですか?」
学芸員さん:「工事ができなくなることは無いですが、本格的な調査が必要になる場合があります。その調査に数カ月かかるかもしれません。」
私:「えっ!数か月ですか? 何か出てきたらどうしよう。お客さんは新しいおうちに早く住みたいだろうし...」
調査の人:「兄ちゃん!大丈夫だよ。出てこない。出てこない。俺はこの仕事 長年やってるけど、出たことないよ。安心しな。一応調査するだけだから。」
私:「なんだあ。そうなんですね。一応調査するだけかあ.... よかった。」
それから 1時間位が過ぎたころ...
調査の人:「あれ?なんだ?ここだけ色が違うぞ?」
学芸員さん:「え!ちょと見せてください!ふむふむ... これは土器ですね。資料によりますと 昔、この辺りから鏡がみつかってます。もしかしたら、このあたりに豪族が住んでいたのか、お祭りをしていたのかもしれません。」
私:「工事は?工事はストップですか?」
学芸員さん:「わかりません。この土器を持ち帰って検討します。」
なんと!
土器が出てしまった!
なんだか不思議な気分でうれしい気もする。大昔の人が使っていた土器。
どんな生活をしていたのだろう。緑豊かな森でイノシシでも捕まえていたのだろうか。澄んだ水の荒川で魚でも釣って食べていたのだろうか。
どんな家に住んでいたんだろう。竪穴式住居か。
そんな事より新築工事はどうなるのだろうか...
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