こんな世界が大好きだ
- JIROKEN

- 2 分前
- 読了時間: 4分

秩父・木の家専門店 夫婦で営むJIROKEN工務店土屋賢次郎です。
夏休みに、滋賀県へ行ってきました。
ずっと前から、一度行ってみたいと思っていた場所があります。
「ラ・コリーナ近江八幡」
今年、ようやく行くことができました。
ラ・コリーナは、滋賀県にあるお菓子屋さん「たねや」と「クラブハリエ」のフラッグシップショップ。
そのコンセプトは、
「自然を愛し、自然に学び、人々が集うつながりの場」
なのだそうです。
これを知ったときから、なんとなく気になっていました。
というのも……
まさに、JIROKENが大切にしていることと重なるんです。
車を降りて、建物が見えた瞬間。
「なんだ、これは!」
息子と二人で、思わず声が出ました。
目の前に現れたのは、今まで見たことのないような建物。
大きな屋根には、青々とした緑が茂っています。
まるで、トトロの世界。
「すごい!すごい!」
と言いながら、二人で建物に近づいていきました。
近くで見ると、さらにすごい。
柱や母屋などの小屋組みには、自然の木がそのまま使われています。
四角くきれいに製材された木ではありません。
木が生えていたときの、でこぼことした形を残し、皮をむいただけのような木。
「なんて素敵なんだ……」
思わず見入ってしまいました。
壁もまた、素敵です。
土とワラを混ぜたような仕上げ。
この施設をつくるときに出た土を使っているのかな。
そんなことを考えながら、建物を眺めていました。
建物や通路が円形に配置され、その真ん中に人が集まる。
歩いている人。
ベンチで休んでいる人。
お菓子を楽しんでいる人。
子どもたち。
みんなが自然と集まってくる。
そこには、なんとも言えない心地よい時間が流れていました。
時間が、少しゆっくりになったような感じです。
お腹がすいたので、息子と二人で店内へ。
中に入っても、
木、木、木。
たくさんの木に囲まれた、気持ちのいい空間です。

そして、カステラをいただきました。
息子と二人で食べ始めると……
気がついたら、全部食べ終わっていました。
「こんなにおいしいカステラ、初めて食べた!」
息子が一言。
もちろん、カステラそのものも、ものすごくこだわってつくられているのでしょう。
でも、それだけじゃない。
この空間だから。
この空気だから。
この場所で食べるから、もっとおいしく感じる。
そんな気がしました。
食べ終わったあと、二人で木陰のベンチへ。
しばらく、ぼーっとしていました。
そして、ふっと、息子にこんな言葉をなげかけていました。
「父ちゃんな。こんな世界が大好きだ。こういうこと、やりたいんだよな。」
息子は、
「そうなんだ。」
と一言。
そして、
「よくわからないけど……なんとなくわかるよ。」
「うちの建物と似てるもんね。」
そう言って、二人でまた建物を眺めました。
その言葉を聞いて、少しうれしくなりました。
自分がやっていることを、息子が全部理解する必要なんてない。
でも、
「父ちゃんは、こういうのが好きなんだな」
ということが、少しでも伝わったのなら、それで十分なのかもしれません。
そして、改めて思いました。
自分は、こういう「場」をつくりたいんだ。
ただ、木を使った家をつくりたいわけじゃない。
自然の中にいて、なんだか気持ちいい。
人が集まって、自然と会話が生まれる。
子どもたちが遊び、大人はそこでゆっくりする。
建物だけではなく、その周りにある時間や空気まで含めて、
「ここに来てよかったな」
と思ってもらえるような場所。
そんなものを、つくっていきたい。
ラ・コリーナに行って、
「ああ、やっぱり自分は、こういう世界が好きなんだ」
と、改めて気づかせてもらいました。
そして、息子との何気ない会話の中で、
自分がやりたいことを、ほんの少しだけ伝えられたような気がします。
夏休みの旅行。
楽しい時間を過ごすだけのつもりでしたが、
自分にとっては、これからのJIROKENを考える、大切な旅になりました。
こういう場所を、いつか秩父にも...
そんなことを思いながら、滋賀県をあとにしました。



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