18さい
- JIROKEN

- 5 日前
- 読了時間: 3分

秩父・木の家専門店JIROKEN工務店の土屋賢次郎です。
今日は、我が家の愛犬「Pooh」の話を書こうと思います。
Poohは、もうすぐ18歳。人間でいえば、かなりのおばあちゃんです。
この家にPoohがやってきたのは、彼女が8歳の時でした。
今でも忘れられないのが、引っ越しの日。
当時、息子はまだ2歳。
なぜかクロネコヤマトのトラックが大好きで、毎日指をさしては大興奮していました。
だから引っ越しをお願いするときも、
「どうせなら、あの黒猫のデザインのトラックで来てほしい!」
と、ひそかに期待していました。
しかし当日の朝。
家の前に止まったのは――
まさかの、銀色の普通のトラック。
「あれ…黒猫じゃない…」
少しだけ残念そうな息子。
でも、作業員さんたちは本当に丁寧で、気持ちの良い仕事をしてくれました。
今思えば、“かっこよさ”より、“仕事の美しさ”のほうが大事なんだなあと感じます。
荷物が運び込まれ、家の中は段ボールだらけ。
私は必死に荷解きをしていました。
ふと気づくと――
「あれ?」
さっきまで隣で遊んでいた、息子とPoohがいない。
家中探してもいない。
「え?どこ行った!?」
慌てて窓の外を見ると…
なんと。
家の前の道路で、
2歳児とプードルが、全力で鬼ごっこしているではありませんか。
しかも公道。
するとその瞬間、
「プーーーーッ!!!」
車のクラクション。
「やばい!!!」
私は靴も履かずに外へダッシュ。
今でも覚えています。
心臓が飛び出そうなくらい焦りました。
ギリギリで二人を抱え、なんとか無事生還。
あれが、我が家の引っ越しの思い出です。
それから10年。
Poohも歳を取りました。
床下に入り込んで出られなくなったり。
階段から落ちたり。
なぜか二階へ登ってしまい、降りられなくなって行方不明騒ぎになったり。
本当にいろんなことがありました。
今では、一日のほとんどを寝て過ごしています。
耳も遠くなりました。
歩く速度もゆっくりです。
でも、その寝顔を見るたびに思うんです。
「ああ、ずっと一緒に生きてきたんだなあ」と。
家って、ただ暮らす場所じゃなくて、
こういう小さな思い出が、少しずつ積み重なっていく場所なんですよね。
子どもの声。
犬の足音。
慌てて裸足で飛び出した日のこと。
そんな“家族の記憶”が、木の床や柱に染み込んでいく。
私の生業は、「建物」をつくることではない。
10年後、20年後に、
「この家でよかったなあ」
と思える暮らしをつくること...
最近、眠っている時間が増えたPooh。
でも、まだまだ生きてほしい。
できればもう少しだけ、この家の景色を一緒に見ていたいなあと思っています。



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