お隣さんとジュース
- JIROKEN
- 1 日前
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こんにちは。
秩父・木の家専門店、夫婦で営むJIROKEN工務店の土屋です。
先日、新築現場でこんな出来事がありました。
お隣のMさんからいただいたのは、どこにでも売っている普通のジュース。
でも私にとっては、何よりありがたくて特別なジュースでした。
話はさかのぼります。
地鎮祭の日にお隣のMさんが声をかけてくださいました。
「ここに家を建てるのか?うちには病人がいるから5時以降は工事をやらないでくれ。洗濯物にホコリがつかないように。」
もちろん、私たちにとっては当然の配慮です。
「はい、わかりました。ご迷惑をおかけしないようにします。」
そうお約束したものの、現場は天候や段取りに追われ、何度か5時を少し過ぎてしまったことがありました。
そのたびにMさんからお電話があり、私はすぐに現場に駆けつけて謝罪しました。
言い訳はできません。
「すみません」
「申し訳ございません」
何度も頭を下げながら、『このままずっとわかり合えないのかもしれないな…』そんな不安が頭をよぎりました。
でも昨日、現場の草刈りをしていたときのことです。
「ちょっといい?」
とMさんに呼び止められました
。『また何かご迷惑をかけてしまったのか…』
と身構えた私に、手渡してくださったのは、冷たいジュース。
「暑いでしょ。頑張ってるね。いろいろ言っちゃってごめんね。これ飲んでよ。」
その瞬間、胸がいっぱいになって言葉が出ませんでした。
何度も謝りに行っても、すぐに分かり合えないこともあります。
言葉で説明しても、言い訳しても届かないこともあります。
でも、黙々と現場をきれいに保つこと、
時間を守る努力を続けること、
挨拶を欠かさないこと。
行動で示した小さな積み重ねは、ちゃんと人の心に届くんだと改めて感じました。
わかり合えない人なんていない。
誠意は必ず伝わる。
そんな当たり前を、一本のジュースが教えてくれました。
あぁ、最高に美味しかった!
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