遊園地
- JIROKEN

- 2025年6月24日
- 読了時間: 2分

秩父・木の家専門店、夫婦で営むJIROKEN工務店の土屋賢次郎です。
先日、息子を連れて新築現場へ行ったときのことです。
「危ないから、車で待っててな」
と言ったのですが、息子は目をキラキラさせてこう言いました。
「俺も行きたい!」
その目を見て、つい「じゃあ一緒に行くか」と。
現場に着いてすぐ、彼が大きな声を上げました。
「おー!俺が描いた絵がある!!でっけー!!」
足場のシートに描かれていたのは、以前彼が描いた絵。
それが大きく印刷され、現場を飾っていたのです。
その瞬間、彼の冒険が始まりました。
「うわぁ、広い!この家、大きいな!」
「ここ、お風呂だな。トイレはここだね!」
まるで秘密基地を探検するかのように、あちこちを見ては感動し、走り回る息子。
そして、ほんの少し目を離したすきに——
「おー!眺めが最高ー!!」
……まさかの屋根の上。
父ちゃん、冷や汗でした。
でもその顔は、本当に嬉しそうで、目の前に広がる世界全部が、彼にとっての“遊園地”だったのでしょう。
そんな中、ふと彼がつぶやいたんです。
「この家、なんだか気持ちいいね。」
その言葉に、僕は思わずドキッとしました。
ただの感想のようでいて、その中には、父ちゃんが大切にしてきた“家づくりの想い”をちゃんと感じ取ってくれている、まっすぐな心がありました。
「パパのつくる家って、あったかいね。」
彼がそう言っているように感じました。
これまで何十枚も図面を描いて、材料を選んで、現場を走り回ってきました。
「いい家をつくりたい」という一心でやってきたけれど、その想いが本当に伝わっているのか、不安になる日もありました。
でも今日、息子に「気持ちいい」と感じてもらえたこと。
それだけで胸がいっぱいになって、父ちゃん、こっそり目頭が熱くなりました。
家づくりって、ただ図面を描くだけじゃない。
そこに込めた想いが、ちゃんと誰かの心に届く——
そんなことを、息子が教えてくれた一日でした。



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