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安土城 出陣!

6 分前
読了時間: 4分






秩父・木の家専門店 夫婦で営むJIROKEN工務店です。







ずっと行ってみたかった場所があります。







安土城。








織田信長が築いた城。








名前は誰もが知っている。








でも、



「安土城って、いったいどんな場所にあったんだろう?」




「どんな城だったんだろう?」









そんなことを考え始めると、だんだん実際に見てみたくなってきました。







そして今回、ようやく行くことができました。







安土城に残っているのは、石垣や建物の基礎となった礎石など。







天守も、建物も、もうありません。







だからこそ、



見てみたい。






その場所の空気を。



信長が見ていた景色を。



そこにあった世界を。









少しでも肌で感じてみたいと思いました。







安土城跡に着いて、まず驚いたのが、






長い、長い石段。







ひたすら上へ続いています。






その途中には、







「ここに羽柴秀吉の屋敷があった」




「ここには柴田勝家の屋敷があった」






そんな場所に残る礎石があります。







今は石しか残っていない。







でも、その石を見ていると、







「ここに本当に彼らがいたんだろうな」








と思えてくる。







息子KSKと、






「信長公も、この石段を上ったのかな?」



「馬で上ったのかな?」



「いや、さすがに馬では無理じゃない?」







なんて話しながら歩きます。






正解なんて分かりません。






でも、それが面白い。






石ひとつを見ながら、






「あの頃はここに誰かが立っていたんだろうな」





「ここから何が見えたんだろう」






と、親子で勝手に物語をつくっていく。







そして、天守跡へ。





残っているのは、天守の礎石。






その石を眺めながら、






「ここに天守が建っていたんだよな」



「どんな形だったんだろう?」



「ここから信長公も城下町を見下ろしたのかな?」



「それで、この天守を誰が燃やしたんだろう?」







また想像が始まります。







見えないものを想像する。







ないものを、頭の中につくってみる。







これって、なんだか建築と似ているなと思いました。






図面には線しかない。


模型には小さな建物しかない。





でも、その線や小さな模型から、





「ここでどんな暮らしをするんだろう」



「ここからどんな景色が見えるんだろう」







と想像していく。







ないものを想像して、頭の中に景色をつくる。







そんなことを親子で楽しめるのも、城跡の面白さなのかもしれません。







そして当然のように始まる、





ごっこ遊び。







「殿、いかがいたしましょう?」



「迷うこともない!」



「出陣じゃーーー!!」



「はっ!!」



「行けーーー!!」



……。








いつの間にか、安土城跡が親子の戦国ごっこ会場になっています。






でも、こういうのが楽しい。







歴史の教科書に書いてあることだけじゃない。






その場所に立って、






「もし自分がここにいたら?」



と考えてみる。







そうすると、400年以上前の出来事が、ほんの少しだけ近く感じられる気がします。







そして下山。




すると突然、




KSKが走り出しました。






無言で、突然。



「……?」




まさか。


出陣か?







さっきのごっこ遊びが、まだ続いているのか?








と思ったら、



向かった先は……




トイレ。






どうやら、



おしりから出陣しそうだったらしい。






私が、




「この辺、山なんだから、その辺ですればよかったのに。」




と言うと、



KSKが一言。







「そんなことできないよ。」



「信長公に失礼だよ。」





そして、





「危なく、おしりから出陣しそうだったよ。」


……







最後まで戦国時代を楽しませてもらいました。






安土城。





建物はありません。






でも、不思議と「何もない」とは感じませんでした。






石垣がある。



礎石がある。



長い石段がある。






そして、





そこから想像する余白がある。







見えないものを想像する。







それが、城跡を歩く楽しさなのかもしれません。







そしてそれは、





家づくりにも少し似ている気がします。





まだ何もない土地に、


どんな家を建てようか。


どんな暮らしをしようか。


朝はどこから光が入るだろう。


窓からどんな景色が見えるだろう。


そこで、どんな時間を過ごすんだろう。




完成した家を見るのも楽しい。





でも、


まだ何もないところから、想像する時間も楽しい。







安土城跡で、親子でそんなことを感じました。






そして帰り道。





「次はどこの城に行こうか?」






もう次の物語が始まっています。









 
 
 

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