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父から娘へ


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秩父・木の家専門店夫婦で営むJIROKEN工務店の土屋賢次郎です。





今日、現場に行くと、大工さんが一人、黙々と壁のボードを張っていました。







近くで見ると、きれいに張られたボードがところどころ仮留めのままになっている。








「あれ? 珍しいな。」







普段なら一気に仕上げてしまう大工さんなのに。








気になって声をかけると、大工さんは少しだけ笑って、







「後でちゃんと留めますから」と一言。








なんだか様子が違う。








理由を聞いてみると、普段はぶっきらぼうなその大工さんが、少し恥ずかしそうに、視線を外しながら教えてくれました。









「実はな、娘がこれから現場を手伝ってくれることになったんだ。俺がやった方が早いんだけどさ、あいつにやらせてみたくてな。大工の仕事の楽しさを感じてほしいんだ。」










そして、ぽつりと続けました。









「できれば、大工を継いでほしいんだよな。」









その言葉を聞いて、胸がじんわりしました。









この大工さんは、いつも現場で娘さんに大きな声を張り上げている人です。








怒鳴ることも多いし、職人の世界に甘さはありません。









でも、その背中には、自分の手で刻んできた誇りがあります。









どんなにきつい仕事でも、自分が生きてきたこの道を、娘に伝えたい。








同じ木の匂いを感じてほしい。




同じ工具の音を聞いてほしい。








そんな父の願いが、壁の仮留めにそっと込められていました。









たぶん娘さんが現場に来たら、大工さんはこう言うでしょう。








「これ、やっとけ!」








それだけ。








きっと余計なことは言わない。








でもその一言には、「ありがとう」も、「頼むな」も、「お前ならできる」という信頼も、そして「いつか分かってくれよ」という父の願いも、全部詰まっている。









不器用だけど、温かい。口下手だけど、まっすぐ。









家は、こういう職人さんの想いでできています。








木を刻む音の中に、家族を想う音が混ざっているんです。









私は、そんな人間くさい仕事が大好きです。










 
 
 

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