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とうとう嫁入り...

  • 執筆者の写真: JIROKEN
    JIROKEN
  • 2025年11月26日
  • 読了時間: 2分







こんにちは。秩父・木の家専門店、JIROKEN工務店の土屋賢次郎です。







先日、とあるお客様の新築のお引き渡しがありました。








2〜3時間ほど、器具の使い方や設備の説明をして、最後に鍵をお渡ししたその瞬間──









お客様が、柔らかい笑顔でこう言ってくださいました。









「こんな素敵なおうちを建ててくださり、ありがとうございました。」










その言葉を聞いた瞬間、胸の奥がじんわりと熱くなりました。









「あぁ、この仕事をしていて本当に良かった。」







そう思える、最高のご褒美のような時間です。









ただ、その一方で、少しだけ寂しさもあります。







半年以上、毎日のように通い続けた現場。








雨の日も、猛暑の日も、雪がちらつく寒い日も。








「今日もよろしくな」と木に話しかけ、





「今日もいい顔してるね」と大工の仲間と笑い合い、






汗だくになりながら、まるで家族のように育ててきた家。








その現場に、明日からは行かない。








なんだか…子どもを嫁に出す父親って、こんな気持ちなのかなとさえ思いました。







「ここまで大切に育てましたので、あとはどうかよろしくお願いします…!」






そんな心境です。









初めて来社してくださった日のこと、今でも覚えています。







「家を建てたいんですけど…」とお話しくださったお客様。








その表情からは、少しお疲れのようにも見えました。







数年家づくりをがんばってきたけれど、なかなかうまく進まない──そんな日々を過ごされてきたのだろうと感じました。







それから一緒にプランを考え、地鎮祭をして、着工して、季節がひとつ、またひとつと移り変わり…










工事中、騒音でご迷惑をおかけしてお隣へ謝りに行ったこともありました。





でもその後、そのお隣さんと仲良くなり、ジュースを差し入れていただいたことも。









猛暑の日には、暑すぎて扇風機を買いに走ったり、炎天下で草刈りをして汗が滝のように流れたり。







あのひとつひとつの出来事が、今思えばすべて宝物のようです。










家って、図面以上に「物語」でできています。







お客様と、職人と、木と、時間と、季節と。







ひとつでも欠けたら、同じ家にはならない。







だからこそ引き渡しの日は、「ありがとう」と「いってらっしゃい」が混ざり合うような、複雑で、でも温かい気持ちになります。








でも、やっぱり最後に残るのは…







「楽しかったなぁ。」








という気持ちです。







新しい暮らしが、この家でたくさんの笑顔とやすらぎを育んでくれることを願いながら、今日もまた、次の家へ向かいます。









 
 
 

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