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父が息子から覚悟を教わった日






息子が背番号10を受け取ったとき、なぜか少しだけ視界がぼやけました。





秩父木の家専門店夫婦で営む JIROKEN工務店 の土屋賢次郎です。








先日、息子の野球チームの卒団式がありました。







会場にはあの独特の空気が流れていました。







嬉しさと寂しさと少しの緊張。







6年生がチームを卒業する日です。








その式の中で行われるひとつの大事な瞬間があります。







キャプテン番号「10番」の引き継ぎ。








チームの中心だった6年生から次の世代へ手渡される番号。








正直に言うと——




まさかその番号を息子が受け取るとは思っていませんでした。








彼は


声で引っ張るタイプではありません。








どちらかというと静かに燃えるタイプ。







だから父としては心のどこかで思っていました。







「キャプテンタイプではないかもしれない」









ところが本人はずっと言っていました。








「キャプテンやりたい!」









理由を聞くと









「大好きな野球ならやること多いほうがいいじゃん。」







そして







「試合に勝ちたい。」









それだけでした。



でもそれが全部なんだと思います。









ちなみに学校の代表委員はやりたくないそうです。



理由は


「楽しくないから。」






このへんは実に彼らしい。








父としては一応言いました。







キャプテンは大変だぞ。







負けたらキャプテンの責任だし。






監督やコーチにも一番怒られる。








それでも彼は






「やりたい!」








と言い続けていました。








そして卒団式。







前キャプテンが背番号 10 を差し出しました。








それを受け取る息子。








ほんの数秒なのに時間がゆっくり流れました。








父はそのとき




少しだけ怖かったんだと思います。








大丈夫か。







本当にやれるのか。








そんなことを考えながら見ていました。








そしてスピーチ。








息子はマイクの前に立ち少し考えてから話しました。










「キャプテンというのは野球が一番うまい人がなるんじゃなくて...」







会場が静かになりました。









「チームのために一番動く人が10番をつけるんだと思います。」










そして




「まだ僕はできていません。」









少し間があって





「でも、これからそうなれるように頑張ります。」









その言葉を聞いたとき父は思いました。








ああ、この子はもう覚悟を決めているんだなと。









キャプテンというのは目立つ役ではありません。






むしろ逆です。









誰よりも動き


誰よりも責任を感じ


誰よりも悔しい思いをする。







勝ったときより







負けたときに前に立つ人です。









それを



11歳の少年が自分の言葉で話している。








驚きました。







そして




胸が熱くなりました。








気がつけば






息子の背中が少し大きく見えました。









ほんの少し前まで小さかった背中なのに。








ああ、もう



父が口を出す出番は終わりかもしれないな。








少し寂しいけれど



それ以上に



誇らしい。




これから一年。







きっと



悔しい試合もある。







怒られる日もある。








逃げたくなる日もあるかもしれない。








でも




自分で選んだ10番。








だからきっと大丈夫。









そしてふと思いました。







いつか彼が大人になって







仲間と酒でも飲みながらこんな話をする日が来るのかもしれません。







「小学生のときさキャプテンやったんだよ。」







そのとき



今日の10番の重さを思い出すのだと思います。








でもきっと





一番覚えているのは父のほうです。








なぜなら——







あの日、10番を背負ったのは息子だけじゃない。


父もまた、“信じて見守る”という覚悟を背負った日だったからです。









 
 
 

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