Xmasに帰る場所
- JIROKEN

- 2025年12月25日
- 読了時間: 2分

クリスマス、息子に聞いてみた。
「何、食べたい?」
少しも迷わず、即答だった。
「あそこ。」
毎年、我が家のクリスマスは近所のハンバーグ屋さんへ。
息子にとっては、
**“特別な日には帰る場所”**
のような店だ。
店に入るなり、マスターが声をかける。
「おー、来たか。」
「また大きくなったなぁ。」
その言葉に、息子は少し照れながら笑う。
思い出すのは、息子が5歳のころ。
店に飾ってあった仮面ライダーのフィギュアを見て、目を輝かせていた息子に、マスターが言った。
「それ、持ってきな。」
今でも、家に大事に置いてある。
それから何年も。
背が伸び、少しずつ大人に近づいている息子にマスターは毎年、同じように声をかけてくれる。
「よく食べるな。」
「たくさん食べて、大きくなれよ。」
料理が運ばれるたび、息子の皿をちらっと見ては、
「足りるか?」
と、さりげなく気にかけてくれる。
ローストビーフの塊が出てきたとき、マスターは包丁を入れながら言った。
「厚さは7ミリが一番うまいんだ。」
そう言って切り分けると、なんと塊ごと、テーブルに置いた。
「いくらでも食べていい。 置いていくから、好きなだけ切って。」
息子は一瞬、驚いた顔をして、それから、嬉しそうに私を見る。
デザートのころには、もう限界。
それでも息子は言った。
「せっかくマスターが作ってくれたから、残せない。」
小さな背中で、一生懸命スプーンを動かしている。
「こんなに食べたの、初めて。」
「こんなに美味しいのも、初めて。」
料理が美味しいのは、もちろん。
でも、息子の記憶に残るのはきっと、このやりとり、この空気、この人。
人に大切にされる経験は、心をまっすぐ育ててくれる。
ログハウスの店内で、マスターと息子が笑い合うこの時間。
それが、我が家のクリスマス。
ビックアイランドさん、今年も、心に残る夜をありがとうございました。



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